そんな夜に聞いてくれ

ビールと木綿豆腐があれば人生幸せ。そこに、刺身なんてあった日には…もうね。そんな程度の人生を送るヤングおっさんのブログ。

真夜中のセブンイレブンまぜ麺シビ辛担々麺奮闘記

こんばんは、ギリペイです。お酒を飲んだ後ってどうしてラーメンが食べたくなるんでしょうかね。飲む度に疑問に思うのですが、特に調べもせず今日まできました。そして、これからも調べることはないでしょう。ちなみに牛丼屋の豚汁も飲酒後に飲むと猛烈に美味いんだな。なんでなんだろう、でも調べないんだな。

 

とある晩、自室で一人お酒を飲んでいたところ、小さな小さな事件が発生した。本当に小さな事件なので期待しないで頂きたい。恐らく今、あなたの脳は様々な想像を思い膨らましていることでしょう。三歳児の花泥棒、授業中に犬乱入、親友が先に童貞喪失。いやあ、3つ目は大事件だな。これらの事件の10分の1にも満たないですから本当に。当の本人を除いて誰も悲しまない、世界で最も無価値の事件。事件というのもおこがましい。むしろ、はっきり言ってこんなの事件ではない。小さな小さな事件とも言い難いそれは、

 

つまみが尽きたのである。

 

木綿豆腐のネギぶっかけ、ポン酢ぶっかけが皿から消えているのである。なぜだ。食べたからだ。飲みかけの“宝焼酎ピュアパックオンザロック”をつまみ無しで飲めるほど、ギリペイはまだ達観していない。マジか、どうする俺。

 

セブンイレブンへ行こう。

 

自宅から歩いて3分、競歩2分の距離にそれはある。しかし、時刻は午前2時を回っている。そんな、踏切に望遠鏡を担いでいく時刻にコンビニで夜食を買うのも、何となくだがためらいがあった。

 

そんなの関係ねえ。

 

店内へ入ると、2人の店員さんが品出しをしていた。ギリペイはアルコールのにおいを放ちながら千鳥足でデリカコーナーへと向かう。どれも美味そうで目移りしてしまう。胃、舌、脳と相談しながら、一品一品を凝視する。レバニラか…サンドイッチもいいな…どうしようかな…。割と長い時間、短い距離をうろうろと行ったり来たりした。店員さんの「はよ、選べ」的な視線を感じ取ったギリペイは、目を閉じ感覚を研ぎ澄ました。そこであの衝動である。

 

お酒を飲んだ後ってどうしてラーメンが食べたくなるんでしょうかね。

 

ギリペイは、目の前にあった“混ぜ麺担々麺”なるものを手に取りレジでチンしてもらい、そそくさと店を出た。しかし、夜の空気ってどうしてこうも澄んでいるのだろうか。11月の冷たい空気がギリペイの身体の中に染み渡り、浄化していくようだ。“今なら何でも出来る”そんな気持ちにさせられる。

 

帰ってみると、焼酎の氷は完全に溶けきっていた。“すぐ帰ってくるはずだったんだがなあ”なんて思いながら、それを口にする。飲みなおしでブーストを押し上げ、いよいよ混ぜ麺の作成にかかる。作成といってもフタを開け、何したって言っても何もしていないのだけれど(酔っぱらって覚えていない模様)

 

肉味噌、ネギ、ごまだれの香ばしい匂いが部屋の中に立ち込める。しかし、その匂いだけでお腹が満たされている自分がいる。少し重かったかな、と若干後悔しつつ、それを何の気なしに口へ運んだ。当然だが初めて担々麺を食べるわけじゃない。食べ慣れているわけでもないが、一般的な担々麺の味は知っているつもりだ。事実、今口に運んだこれも間違いなく担々麺である。その担々麺を担々麺の味と認識しつつ、5口程したところで、あることに気が付いた。

 

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これすげえ辛い。

 

めちゃくちゃ辛いのである。ある程度辛いものが平気なギリペイでも“スーハースーハー”してしまうほどの辛さである。一旦箸を置き、ぐちゃぐちゃの頭を整理させる。一体何が起きているんだ。どうしてこんな目に合わされているんだ。ただ、つまみを買いに行っただけなのに。はたと、外袋のラベルに目をやると、そこには。

 

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まぜ麺!シビ辛汁なし担々麺

 

しっかり“シビ辛”と書いてある。千円ポッキリの店で千円ポッキー出されて、帰りに身ぐるみ剥がされた中年サラリーマンの心境だ。全裸にされたけど眼鏡だけは奪わないのは、せめてもの優しさだろう。この担々麺における優しさは、ない。深夜3時前に酔っぱらいながら激辛を食べるだなんて誰が想像できようか。なぜ、レジであの店員さんは止めてくれなかったのだろうか。

 

それでもギリペイはアルコールの勢いに任せ、無我夢中で麺をすすり、無事完食。少し泣いてたと思う。こんな夜遅くに一人で何やってんだろうか。

 

この担々麺に罪はない。ただ、出会う時間を間違えたのだ。昼間の適正な時間に食べていれば間違いなく“シビ辛”だったろう。でも今回は“シビ辛”だ。どう違うかといえば、“カライ”と“ツライ”という違いだ。

 

しかしなんだ、シビって。調べないけどね。